「就職したい」と思っても、なかなかうつ病が治らないってことありますよね。
うつ病を治すことが先か、就職することが先かってことはありますけれども、うつ病を抱えながら就職する道もあります。
就労移行支援事業所に通所して、就職する道です。
就労移行支援事業所は障害者が就職できるために必要な「訓練」をする場です。
うつ病がなかなか治らない人は「障害者」に該当する可能性が高いですから、就労移行支援事業所に通所することを検討してみてはいかがですか。
今回は、就労移行支援事業所に通所するメリットとデメリットについて考えてみます。
目次
就労移行支援事業所に通所するメリット
生活リズムが整い、体力が向上する
まず、生活リズムが整います。
通所し始めの頃は週2〜3日ですが、段々と通所する日数が増えてきます。
週5日通所する頃には毎日、同じ時間に起きて「出勤」することになりますから、自然と生活リズムが整ってきます。
当時に体力も向上してきます。
体力向上のためのプログラムもありますから、働くために必要な体力もついてきます。
私は時々、就労移行支援事業所まで歩いて(30分)通っていました。
応募書類の添削を受けることが出来る
応募書類は、「履歴書」「職務経歴書」「私の障害について」(オープンの場合のみ)の3種です。
履歴書や職務経歴書を頻繁に書く人は少ないでしょう。
通所する中で、履歴書の書き方や職務経歴書の書き方について学ぶことが出来ます。
また、「私の障害について」という書類は聞き慣れない人もいるかも知れません。
簡単に説明すれば、障害名と障害の症状について説明して、症状を軽減するために工夫していることなどを書きます。
この書類は、採用を検討している会社にとって、あなたの障害についての理解を深めるとともに、必要な合理的配慮を整える役割を担っています。
これらの書類は、就労移行支援事業所に通所し始めてできるだけ早く作成し始めることをオススメしますが、必要に応じて添削を受けることが出来ます。
私は、直前まで添削をうけました。
コミュニケーション能力が向上する
就労移行支援事業所は集団生活です。
集団生活の中でコミュニケーション能力が向上しますが、プログラムの中にもグループワークというものがあります。
反対に集団生活が苦手な人にとっては、「苦痛」になります。
ただ、就職して働くとなると集団生活は必須となりますから、集団生活が苦手な人も通所する中で必要最低限のコミュニケーション能力を身につけることは大事だと思います。
面接練習(模擬面接)を受けることができる
採用「試験」の最終段階である面接。誰もが気になるところですよね。
面接に緊張はつきものです。
ですが、緊張しながらも自分の思いをできるだけストレートに伝えることができるようになることは可能です。
面接練習(模擬面接)を何度も繰り返せば、場馴れしてきます。
就労移行支援事業所では、入退室の練習からはじめて、徐々にバージョンアップする形で面接練習がおこなわれます。
「振り返り」もおこないますから、次回に活かす点や克服すべき弱点を見つめ直すことが出来ます。
就労移行支援事業所に通所するデメリット
短期で就職できない
就労移行支援事業所には最低でも6か月。長くて2年通所する必要があります。
中には6か月未満で就職が決まる人もいますが、例外です。
物事には順番がありますから、徐々に就職に向けて準備する必要があります。
就労移行支援事業所に通所するということは、ある程度長期に通所する覚悟が必要です。
私は体験も含めて1年3か月で就職できました。
自己負担(約9千円)が発生する場合がある
生活保護世帯ですと、多くは自己負担は発生しません。
しかし、配偶者にある一定の所得がある場合には、自己負担(約9千円)が発生します。
私の場合は、配偶者に一定の所得があったため、自己負担が発生して、毎月約9千円を払っていました。
1年3か月通所しましたから、かなりの金額になります。
ただ、私が通所していた時に自己負担を払っていた人は殆どいませんでした。
月9千円は大きいですから、事前に自己負担が発生するのかどうかを確認することをオススメします。
まとめ
就労移行支援事業所に通所するメリットとデメリットについて見てきました。
物事にはメリットとデメリットがありますから、両者を見ることが大事です。
その上で、通所するかどうかを決めると良いでしょう。
私は、あまり自己負担金のことや通所する期間のことは考えずに通所を決めました。
結果的に1年3か月で就職できたので良かったですが、もっと通所する期間が長くなっていたら負担感は想像以上でしたでしょう。
ですから、これから通所を検討される方は、メリットとデメリットの両方を考慮した上でどうするか考えていただきたいと思います。