希望する会社に事前に送付するために書かなければならない書類は、「履歴書」「職務経歴書」とオープンで就活するなら「私の障害について」という3種です。
履歴書については、すでにご紹介しましたので、今回は、「職務経歴書」の書き方です。
「職務経歴書」もできるだけ早くから書き始める
「履歴書」は就労移行支援事業所に通所し始めてから、できるだけ早く書き始めることをオススメしました。
「職務経歴書」についてもできるだけ早く書き始めることをオススメします。
理由は、「就職するぞ」というモチベーションを維持することとあわせて、「職務経歴書」は「履歴書」よりも工夫して書くことが必要だからです。
何度も書き直してバージョンアップさせることも大事ですが、これまで自分がおこなってきたことを棚卸しして自分の強みを再確認することができるからです。
包み隠さずすべてを書くことが基本
「職務経歴書」はこれまでおこなってきた「仕事」とその内容を書きます。
すべてのアルバイトを含む「仕事」を書きましょう。
中には、一日しか働かなかったから「除外」(書かない)したいこともあります。
しかし、たとえ一日しか働かなかった場合でも、「職務経歴書」に記載することが大事です。
なぜなら、年金の加入状況からすべてが分かってしまうからです。
それを書かないとなると会社はあなたの評価を落としてしまいます。
大事なのは、一日しか働かなかったのであれば、面接時に「事前の説明と就労条件が違っていた」「上司がパワハラ」だったなど、きちんと説明できるように準備しておくことです。
仕事をしたことがない人はどう書くか
中にはアルバイトを含めて仕事をしたことがない方もいますよね。
そのような場合は、就労移行支援事業所に通所して身につけたことなどを書くようにしましょう。
例えば、パソコンの訓練でエクセル関数を習得したなどです。
また、自己PRも合わせて書くようにします。
履歴書に記載できる自己PRはごく限られたスペースですから、「職務経歴書」で充実させればよいというわけです。
応募する会社によって記載の仕方を変える
「職務経歴書」にはこれまでおこなってきた仕事を時系列に記載していきます。
ただ、ある会社でおこなってきた仕事内容については、記載する順番が決まっているわけではありません。
例えば、Aという会社で、データ入力・チェック、電話応対、在庫管理という仕事内容だったとしましょう。
応募するB会社の仕事内容が主にデータ入力・チェックだとしたら、一番最初に持ってくるのはデータ入力・チェックがベストでしょう。
ここで、在庫管理を一番最初に持ってきたのでは、十分にアピールできません。
これまでおこなってきた仕事内容が多ければ多いほど、どの内容を一番最初に持ってくるのかということに工夫をしなければいけません。
まとめ
「職務経歴書」を書く作業は、人生の棚卸しをする作業でもあります。
これまでおこなってきたことを振り返り、自分の強みを再発見できます。
時にはつらい過去を思い出さなくてはならない時もあります。
しかし、それを乗り越えてこそ、未来が拓けるのです。
過去を変えることは出来ませんが、未来を変えることはできるからです。