私は「反復性うつ病性障害」という障害を持っています。
20年間務めた職場を退職した後、半年くらいは家でゴロゴロしていました。
でも、だんだんと働く意欲が出てきて、「さあ働こうか」と思ってもどこから手を付けてよいのかわかりませんでした。
就職活動の仕方がわからなかったんですよね。
障害がなければ転職サイトなどで探すこともできたのですが、障害が壁となっていました。
目次
就労移行支援事業所との出会い
40歳代後半の障害持ちがスムーズに就職活動をすることはできないと思いこんでいました。
ただでさえ就職するハードルが高いのに、障害(病気)があってはなおわらでした。
でも、なんのアクションも起こさなければ変化しません。
ゴロゴロしながらスマホで「障害 就職」というキーワードでググってみたところ、「就労移行支援事業所」がヒットしました。
「このような事業所があるんだ」と思いながら、資料請求をしていました。
見学から体験、そして本契約へ
資料を見て、「就職する道は、ここしかない」と思いました。
まずは見学が必要で就労移行支援事業所に赴きました。
あとから感じたことですが、就労移行支援事業所には短くても6か月、長ければ2年間通所することになります。
ですから、通所しやすい場所にあるのかどうか、が大事なんですよね。
私は自宅の最寄りのバス停からバスに乗って約20分のところにある事業所を選択しました。
見学では事業所の雰囲気を確かめたり、事業所とはどんなところか、などの説明を受けました。
そして、体験通所をすることになりました。
体験が必要なのは実際にプログラムに参加してみることが大事だからです。
体験もなしに契約を結ぼうとする事業所は避けたほうがよいでしょう。
2週間の体験期間が終了して、「ここなら続けられる」と思い、本契約に進みました。
集中力と体力、コミュニケーション能力が向上した
就労移行支援事業所には結果的に、1年3か月通所しました。
様々なプログラムがありましたが、プログラムを通じて集中力と体力、コミュニケーション能力が向上しました。
半年間も家でゴロゴロしていると体力も落ちますし、人と会話しないので距離感がつかめません。
就労移行支援事業所に通所することで、社会生活の土台を再構築することができました。
就職してからも就労移行支援事業所での体験が役立った
これは、確かです。
就労移行支援事業所に通所せずいきなり就職したなら、長続きはしなかったでしょう。
障害というハンディがあることを正面から受け止め、1年3か月の体験があったからこそ就職後の困難を乗り越えることができたと思います。
最後に
就労移行支援事業所には私より深刻な障害を持った人もいました。
途中で症状が悪化して通所できなくなる人も何人かいました。
こうした中で、就職というゴールまでたどり着いた私は幸運だったと思います。
もし、障害(病気)があって就職したいなら、就労移行支援事業所へ通所してみることを検討してください。