市川猿之助を逮捕する必要があるのか

歌舞伎俳優の市川猿之助さんが逮捕されました。

「事件」から約1ヶ月、警察は任意で市川猿之助さんの事情聴取を行ってきましたが、ここにきて逮捕されました。

逃亡の恐れはない

逮捕の要件の一つですが、それは「逃亡の恐れがある」ことです。

しかし、市川猿之助さんはこれまで任意の事情聴取に応じており、また、ある程度、有名人であることなどからマスコミが張り付いています。

刑事も張り付いていることでしょう。

ですから、逃亡の恐れはないと言えます。

罪証隠滅の恐れは微妙

もう一つ。

罪証隠滅の恐れがあるかという点です。

「事件」から約1ヶ月が経過しています。

警察としては、ある程度、証拠が固まったから逮捕したわけで、これまた、罪証隠滅の恐れがないとも言えます。

ただ、誰かに相談したり、口裏を合わせたりすることもあると思うので、これは微妙と言えます。

しかし、相談や口裏あわせは1ヶ月の間にできたはず。

なので、警察が期待するような罪証隠滅の恐れはないと言えるでしょう。

おわりに

素人ながら市川猿之助さんが逮捕されたニュースを目にして自分なりに考えてみました。

これまでも同様に思った事件が多々あります。

「とりあえず逮捕する」のではなくて、逮捕の要件に照らしてどうかという判断が、裁判所にも求められるでしょう。