昔とは事情が違う入院生活。うつ病での入院のススメ

2009年にうつ病を発症して3か月ほど入院しました。

うつ病で精神科に入院ということになると、世間では「ヤバイ」感じで受け取られることがあります。

私が小学生の頃は、「ヤバイ」度がかなり高くて私自身も精神科にだけには入院したくないという思いがありました。

いや、自分は大丈夫だろうという自信があったのです。

「独房」と鍵をかけられるイメージ

ですが、それから40年ほど経過して、精神科への入院に対する世間の目はかなり変わってきたように思います。

昔の精神科への入院のイメージは、「独房」に入れられ部屋には鍵をかけられるというものです(私の勝手なイメージですが)。

実際に入院してイメージが変わった

でも、私が入院した頃には世間の認識も変わってきて、また、実際に入院してみて昔のイメージとはかなり違うと思いました。

私が入院したきっかけは「自殺願望」があったから。

クリニックで紹介された病院に入院したわけですが、その病棟は「ストレスケア病棟」という名称でした。

病棟の出入り口は施錠されていましたが、かなり開放的な病棟で自由時間には散歩に出かけたり、他の患者と雑談したりしていました。

病名も病気に至る経過もそれぞれ

私はうつ病で入院しましたが、他の患者さんはアルコール依存症だったり統合失調症だったり、病気に至る経過もさまざまな人たちです。

私は「アルコール依存症よ」とざっくばらんに話したりする人もいて、もちろん、病名を明かさない人もいましたが。

雑談では病気の発症原因や入院までの経過などを話していました。

もちろん、趣味などの話もするわけですが、お互いを知るという点では全てを包み隠さず話す人も少なくありませんでした。

男性2割、女性8割という構成

入院患者で圧倒的に多いのが女性でした。

私の印象ですが男性2割、女性8割という感じです。

男性は仕事の関係もあったりでなかなか入院できる条件がないのだと聞かされました。

で、症状がひどくなって入院するというのも男性に多くみられた気がします。

女性は10代から80代まで幅広かった印象です。

入院のススメ。開き直ることができればOK

うつ病を発症したら入院を考えた方がいいです。

入院となるとハードルが高いように思えますが、家族や仕事と隔離して集中的に治すことができます。

在宅での治療に効果がないとは言えませんが、明らかに入院するようりも時間がかかります。

病状の重さによっては数ヶ月入院しなくてはならない場合があり、その点は医師と相談でしょう。

焦る気持ちはわかりますが、とりあえず、入院する前から退院のことを考えるとストレスになりますし、入院後のことは誰にもわかりません。

私の場合、医師と妻と私の3人で退院時期を話し合いました。

家庭の事情もあるので、柔軟に考えた方が良いです。

私は開き直って「トコトン入院してやるぞ」と思ったものでした。

まあ、いつかは退院の日が来るわけですから。

おわりに

退院してからが治療の本番です。

日常生活や仕事で再発をしないことが大事ですから。

と言いながら、私は再発を繰り返して退職したんですけどね。

今は寛解状態が続いていて経過は良好です。

ただ、時々、強烈な不安感に襲われるのでその対処が課題です。

自宅でのんびり過ごすこともアリですが、一度、入院を考えてみてはいかがでしょうか。